うつわのコーディネートアイデア ~竹ざると藍色のベストコンビネーション~
こちらの“毬栗(いがぐり)”レシピのうつわ選びは、秋の雰囲気を出すことをテーマにあれこれ考えてみました。
まず、メインの毬栗をのせるものをどうしようかと悩み、いつもの陶磁器をやめて「ざる」をセレクト。こちらは、大分の「雅竹」というブランドの竹ざる。なんと手編みなのだそう。
さらにお料理に合わせる酒器や豆皿を…とイメージをふくらませたとき、ふと浮かんだのは藍色とのコンビ。明るい竹ざるの色と、しっとりした藍色がしっくりきたのです。
ちなみに、酒器に描かれているのは祥瑞(しょんずい)柄と言われる模様。いわゆる吉祥の模様を幾何学模様のように描き詰めたもののことをいうのだそう。さらに、この酒器にはそれだけでなく山水画も描かれています。その、こまかく描かれた絵を眺めていると、徳利の表面が決してつるっとしていないことに気づきます。これは“ひねり”という技法だそうで土をひねっているために出た凹凸。そして、ぐい呑みは高台のついた馬上杯という形。こういった複雑な表面に描かれる繊細な絵。そして上品な呉須(ごす)の藍色が素晴らしいのです。
同様に、藍色が魅力なこちらの豆皿。描かれている模様は春秋柄といって、桜と紅葉です。季節を問わず年中つかえるということで、人気の柄なのだそう。
お料理を出すとき、メインのうつわだけでなく、小物まで組み合わせを考えるのは楽しいもの。色や素材、形などあれこれ想像しながら“食”を楽しみたいですね。
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