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うつわの世界~月を模す色を引き立てる丸皿とぐい呑~

海老を茹で、丸く盛りつけ(ウズラの)卵黄を乗せた一品料理。海老と黄身の明るい橙と黄色は、美味しそうに感じると共になんだかワクワクした気持ちにさせてくれます。
(このレシピの記事はこちら)

この鮮やかな色たちを引き立ててくれたのは、小林耶摩人氏の丸皿。笠間の土を使い黒釉と鉄釉をかけて絶妙なブロンズ色になったそう。よく見ると、中央から縁にかけてまるでふわりと幾重の円が描かれたような仕上がりになっており、あたたかみが伝わってきます。

そして、ぐい呑は少し遊び心が感じられるものをセレクト。真上から見るとわかりますが、きちんとした円ではなく、カーブが歪んでいたりします。こちらは吉井史郎氏の作品で“伊羅保(いらぼ)”といわれるものだそう(※高麗の伊羅保茶碗から来ている名称。鉄分が多く粗い土を使っているため、うつわの表面がごつごつしており、轆轤目がはっきりしているのが特徴とのこと)。
表面の手ざわりがなめらかでなく、いらいらするから“いらぼ”といわれているそうですが、こちらのぐい呑は、歪みへこんだ部分に持つ手がスッとはまったりして、なかなか心地良さもあったりするのです。

■取材協力・商品お問い合わせ
ギャラリー宙(そら)
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