うつわの世界~秋の夜長のお酒を縁側やテラスで~
秋が旬の魚をつかった「秋刀魚の利久まぶし」のコーディネートは、明るいリビングの食卓ではなく、たとえば縁側やテラス、広い窓辺など、風を感じながら秋の夜長を楽しめる雰囲気です。(このうつわをつかったレシピはこちら)
メインのお料理を盛りつけた皿は、岡晋吾氏の作品。まずはこちらを少し深めのお盆にのせます。(岡晋吾氏の作品の記事はこちら)
そして、少しレトロな面持ちの皿に合わせる酒器は、武末日臣氏の真っ黒なぐい呑みです。 鉄の釉薬がかけられたこちらの作品、外側のいくつかの平らな部分は削って面取りしているのだそう。少し角張った楕円の面取りの効果なのか、手のひらに心地よくおさまるぐい呑みです。
さて、外を眺めながら料理と酒をいただくのなら、部屋の明かりは暗くしましょうか。かわりに小さなキャンドルを添えて、せっかくですから秋の風物詩のススキもそばに置きましょう。
この花器は、常滑の陶芸家・高田谷将宏氏の作品です。土も常滑のものをつかっているそうで、これは釉薬も2重にかけているのだとか。上側は乳白色ぽく、下側は茶色ぽく…とはいえ、何色と表現したらよいのかわからないくらい土や釉薬の様々な色が浮き出ていたり流れていたりと眺めがいがあります。
ひとりでこういったひとときを楽しむのも粋ですが、気の置けない同士で、各々のお盆に料理と好みの酒器をのせて集まるのも素敵ですね。
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