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うつわの世界~北関東の土の息吹 鶴野啓司~

陶芸家・鶴野啓司氏は、益子で作陶している作家。…なのですが、益子の土を使っているというわけではなく、北茨城の土をつかって作品をつくることもあるのだそう。

こちらは灰釉がほどこされた、まあるい鉢。内側の釉薬がたまっている部分は少し青い色がついていて、なんとも表情豊かです。
写真の角度によってはきれいな丸に見えますが、じつはちょっといびつな楕円。裏を返してみれば、高台部分のちりめんじわがまた趣深くありませんか?
(※このうつわを使用したレシピはこちら)

ちなみにこちらの作品は益子の土。湯のみにも使えそうな少し深めのぐい呑みです。実際、RyoteiStyleJpでは、酒ではなくお茶を入れました。

土はほぼ原土(精製したりしてなめらかにしないとのこと)。そういわれて眺めてみたら、確かに小さな石がころころっと見えます。フォルムはとてもやわらかなぐい呑みですが、ちょっとした荒々しさとのギャップが魅力です。
(※このうつわを使用したレシピはこちら)

さて、こちらのぐい呑みは少し浅めのタイプ。粉引のまったりしっとりした白と、所々に見える土の色のコントラストが可愛らしくもあります。窯の中で石がはぜた跡やヒビを眺めていると、土を活かし&生かしているこだわりがじんわり伝わってきたのです。

■取材協力・商品お問い合わせ
ギャラリー宙(そら)
http://tosora.jp/

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