うつわの世界~熊本千治(くまもとちはる)の酒器 皮鯨のぐい呑み~
ギャラリーの方にお話を伺うと、熊本千治氏はオブジェのような大型の作品を作ることが多く(日展で特選をとられてもいるそう)、酒器をつくるのはわりと珍しいとのこと。
シンプルな形に飲み口を縁取った皮鯨のこのぐい呑み、手に持ってみると意外に軽量なことに気づきます。大きさとしてはさほど小さくはなく、どうやら土をかなりそぎ落としているとか。
綺麗に釉薬がかけられていると思いきや、高台のあたりは土本来の質感や色がめきめきと顔を出しており、その表情の違いが楽しくもあります。お酒を注ぎ使っているうちに色合いが変化してくると聞き、そういったぐい呑みの未来が、ふわっと想像できるような気がしました。
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東京店 GALERIE AZUR(ぎゃるりあじゅーる)
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