うつわの世界~日本の骨董とオランダの香りと~
この季節は様々なタケノコ料理に出会います。なかでも、タケノコのかたちそのままでもりつけたこのタケノコ田楽。少しワイルドさを意識して、大きな陶片でコーディネートです。
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陶片といっても、タケノコをまるっと乗せることのできる大きさです。元々は大皿だったのでしょうね。ギャラリーの方いわく「イギリスのスリップウェアのような柄」は、そのゆるっと描かれた曲線やインクをポタッと落としたみたいな点模様がモダンな雰囲気を醸し出しています。
そして、料理に合わせたぐい呑みは、矢野直人氏の黒唐津。鉄の釉薬がかかっており、マット感のある艶が渋い作品です。 こちらは唐津の土と釉薬を使っているそうですが、じつはオランダのものを模しているのだとか(なんでも、川の底に沈んで真っ黒になっているものがあったそう)。言われてみたら、よくある“ぐい呑み”のかたちではないような…。「インクポットみたいですよね」と聞いて「なるほど」と納得したのでした。
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東京店 GALERIE AZUR(ぎゃるりあじゅーる)
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