トマトを釜にした冷たい惣菜。白の向付に盛りつけるとトマトの赤色がさらに映え、ひとつの作品のような見栄えに。これに少し主張のある個性的な酒器を合わせました。
（このレシピの記事はこちら）

料理を盛りつけたのは中里太亀氏の作品で、松皮菱向付という名がつけられています。“松皮菱”とは、家紋や文様のひとつで菱形の上下に小さい菱形を重ねるようにつけたもの。この器は、轆轤（ろくろ）でかたちを作ってから口縁を松皮菱のかたちにしているのだとか。

そしてこちらの酒器は中里太郎右衛門陶房の作品です。象嵌（ぞうがん）という、表面に彫りを入れて化粧土を埋め込む三島の器で、これは見込みに大きく「吉」と施されているのが印象的。縁起のよい文字ですし、楽しいお酒の席に登場させたくなりますね。

■取材協力･商品お問い合わせ
株式会社 一番館
東京店 GALERIE AZUR（ぎゃるりあじゅーる）
https://www.galerieazur.net/