うつわの世界~備前の土にプラスされる技 織部釉の緑と白備前 ~
備前焼というと、釉薬を使わず赤みのある土の色が特徴といわれていますが、今回のレシピに合わせたうつわはひと味違います。
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煮物を盛りつけている鉢は、中原幸治氏の作品。緑色の部分は織部釉をかけているとのこと。料理で隠れてしまいがちですが、見込みには緋襷(ひだすき)、高台にも緋襷がかけられており、緑色と朱のコラボが華やかですね。
そして、ぐい呑みは澁田寿明氏の作品。いわゆる“白備前”といわれているものだそうで、備前の土と磁器土を混ぜた半磁器だとか。外側は大胆に鎬(しのぎ)が削られていますが、底には綺麗な轆轤目が見えます。そして、角度によってはスッとした円柱にみえますが、じつは三角形に近いようなかたちをしているのです。
寒い季節とはいえ、年が明けると春を迎える気持ちが少しずつ高まってきますね。料理は冬レシピのものですが、明るい色のうつわでほんの少し季節を先取りするのも良いかと思います。
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