うつわの世界~酒器をテーマにコーディネート~
レシピ『味噌漬け柿たまご』の完成品をコーディネートするにあたって、まずこだわったのは、小さなうずらの卵がきれいに盛りつけられるうつわを探すことでした。
(このうつわをつかったレシピはこちら)
豆皿や小鉢も候補にあがったものの、ちょっと面白いのでは?となったのは、こちらのそば猪口。陶芸家・中里花子氏の作品です。
茶色の土で成形し、その上から白に化粧土をかけ、透明な釉薬で艶を出しています。全体的にひび割れが見えるのは“あえてそうしている”のだそう。まるでうずらの卵みたいに浮き出ている茶色の染みは、土の鉄分が浮き上がってできたものです。
さて、メインのうつわが決まったところで酒器の選定です。秋の夜長におつまみと共に…となれば、徳利と猪口がいいですね。
徳利は1合くらい入る大きさのもの。山田隆太郎氏の黒いシンプルな作品です。シンプルとはいえ、口は絶妙にカーブを描いていて、手触りもざらっと独特なものです。
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そして、猪口として合わせたのは、かの有名なバカラのグラスです。こちらは1936年から1960年代くらいのもので『シャルム』という名前がついています。上からのぞくと万華鏡のようで、そのままくるくるまわすと周囲の光をまとってグラスの中にきらきらとした世界が素敵に広がるのです。
うつわは、その大きさや色などでいろいろな使い方ができるもの。お料理を出すシーンに合わせて、お気に入りのコーディネートを楽しみたいですね。
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