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うつわの世界 ~化学変化の芸術 青備前ぐい呑み~

鈴木黄弌(すずき こういち)氏の作品であるこのぐい呑み。これは、いったい何色と表現したらよいのでしょう? “青備前”というからには青なのかもしれないのですが、グレーだということもできるし、青ではなく水色と感じる人もいるかもしれません。
 

ところで「青備前とは?」という疑問についてですが、工程を聞いてみると、端的には“窯に塩を入れて焼成すると、その塩が還元を起こしてこのような色になる”とのこと。中でも、このぐい呑みは“強還元”でつくられたようです。

では「還元とは?」ですが、これは“酸化”の反対なのだそうです。いわゆる“酸化焼成”は窯の中に酸素がある状態であるのに対し、“還元焼成”は、酸素が無い状態で焼かれるのですね。備前の土には鉄分が多く含まれており、塩を入れ還元を起こすことでこのような色が出現し、また表面もつるりとしたものになるのです。

…と、若干難しい話になってしまいましたがもう少しだけ。このぐい呑みは還元による作用で、外側につけられた緋襷(ひだすき)も黒に近い色になっています。縦に数本スッとつけられた緋襷のラインと、迷い無く横縞をつくる轆轤目(ろくろめ)の交差が心地よく、何より内側を覗き込んだときの、「ああ、これはやはり“青”備前なのだな」と思わずにはいられない深い青に見惚れてしまいました。

※このうつわを使用したレシピはこちら

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