ひと目見たときから、独特な練り込みの模様に惹きつけられる鈴木美基氏のうつわたち。ギャラリーの方曰く“マーブルシリーズ”だそうで、なんだかそういった美味しいお菓子の趣もちらりと感じられます。

こちらの板皿は、窯の還元で焼いた青備前のマーブル。まっすぐな長方形ではなく、縁は凸凹がついています。裏を返せば緋襷（ひだすき）が入っており、少しワイルドな印象も。

また、この作品は轆轤をひきながらぐい呑みの形にしたもの。備前焼らしいあたたかみのある色が美しく、見惚れてしまうほど。シュッと斜めに入った練り込みのラインも綺麗ですね。

さらにこちらは花にも見える可愛らしいかたちの皿。じつは、表と裏で随分表情が違っています。表は窯の中で灰がかぶってこのようになったのだとか。

写真で伝えきれないのがもどかしくなるほど、どの作品もマーブルの色や境目が絶妙。手触りもすべすべしているものの土がしっかり感じられます。表も裏も見込みも、ありとあらゆる側から眺めても飽きることがなく、率直に「見ていて楽しい」うつわなのです。

このうつわを使用したレシピ その1
このうつわを使用したレシピ その2

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